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【保存版】大学生がおすすめする 日本文学の名作 6選

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 つべこべ言わず読んでみよう

 

今までのまとめだよ

こんにちは。

これまで【日本文学のすゝめ】として書いてきた一連の記事ですが、ここいらで一度まとめておこうと思いましてこの記事を書いています。

年代順・面白さ順・読みやすさ順に並べていますので、お好みのランキングを参考にしてください。

 

 

年代順

今まで書いてきた【日本文学のすゝめ】ですが、実は年代順に作品を紹介していました。

年代順に読むことのメリットは、

同時代間の文学を比較することで、それぞれの作品の雰囲気の違いや文学的位置づけの差を理解することができる。

・時代の流れによる作風の変化を感じることができる。

デメリットは、

・読みにくい作品や好みに合わない作品も読まなくてはならない。

 

ということで、大学の文学部等に入学してどっちみちこのあたりの作品は避けては通れないぞ!という人は、年代順に読んだ方が作品をより的確に他の作品と比較することができるのでおすすめです。

 

明治30年

#2 夏目漱石『三四郎』

 

明治40年

 #3 島崎藤村 『破戒』自然主義

 #4 谷崎潤一郎 『刺青』耽美派

 #5 志賀直哉 『暗夜行路』白樺派

 

大正

 #6 小林多喜二 『蟹工船』プロレタリア文学

 #7 川端康成 『伊豆の踊子』新感覚派

 

おもしろさ順

こちらは僕の独断と偏見によるランキング。

基本的には5つから読むのがおすすめ(つまり『伊豆の踊子』)ですが、僕と感性が合わない人は下からでもいいかもしれません。

また、本当に僕の独断と偏見の評価であり、かつ、数々の名作ひしめく中差をつけるため渋々評価を落としている作品もあります。長時間かけて記事を書いているだけあって、全ておすすめの作品です。

 

おもしろさ順のメリットは、

・気軽に楽しく日本文学を読むことができる。

デメリットは、

・他の作品との比較がしにくい。

・冊数が進むほど辛くなってくる。

 

よって、とりあえず一冊でいいから日本文学の名作を読破したい!という方はこのランキングを参考にしてください。僕が全力でかっこつけて書いたひとこと書評付きでお楽しみください。

 

★★★★★

  #7 川端康成 『伊豆の踊子』

 自分をみつめなおすため伊豆を旅する主人公。そこで出会ったのは旅芸人の一団と、一人の若い踊子だった。二人の淡い恋を描いた物語。

 

★★★★☆

#2 夏目漱石『三四郎』 

 明治。人々は時代の変化に振り回され、取り繕い、己を見つめて生きていた。激動を生きた三四郎。彷徨う恋の行方は如何に。

 #4 谷崎潤一郎 『刺青』

  世の中が今のように激しく軋み合わない時分、彫り師の清吉は自分の最高の刺青を施すのに相応しい女を探していた。美に跪く、耽美派の名作。

 #5 志賀直哉 『暗夜行路』

 人々に祝福ずに生まれた少年、時任謙作は、大人になり自らの出生の闇を知る。酒に溺れ、女に遊ぶ男に真実の愛は訪れるのか。ラストを見てあなたは必ず絶句する。

 

★★★☆☆

 #3 島崎藤村 『破戒』

  部落差別をご存知か。知った気になってはいないだろうか。彼らの歴史、生活、そして想い。それらを受け止める覚悟を決めてから読んでほしい。

  #6 小林多喜二 『蟹工船』

 巨大な漁船、蟹工船。労働者たちは過酷な労働を強いられる。団結し権力に立ち向かう彼らを待ち構える運命とは。革命に生きた男たちの社会的問題作。

 

尚、日本文学の名作と現代の小説、どちらが気軽に楽しめるかと言われたらおそらく現代の小説です。文学はやはり読みにくいですから。

文学を文学として楽しんでみたい方のために記事を書いているのでそちらも参考にしてください。

raku-book.hatenablog.com

 

読みやすさ順

最後に読みやすさ順のランキング。

このランキングのメリットは、

・気軽に日本文学を読破することができる。

・段階を踏んで難しい作品に挑戦できる

デメリットは、

・冊数を重ねるごとにつらくなってくる。

 

よってこちらのランキングは、気楽に日本文学の名作を読みたい、かつ、あわよくば数冊手を出してみたい!という方におすすめです。

 

★★★★★

 #4 谷崎潤一郎 『刺青』

★★★★☆

#2 夏目漱石『三四郎』

★★★☆☆

 #3 島崎藤村 『破戒』

★★☆☆☆

 #6 小林多喜二 『蟹工船』

★☆☆☆☆

 #5 志賀直哉 『暗夜行路』

 

まとめ

以上、おすすめの日本文学の名作をランキング形式にて掲載しました。

興味の湧いた作品は各作品の紹介記事もぜひ読んでください。

↓カテゴリー:日本文学のすゝめ

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