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本と時々デザインのこと

最強の「トイレ本」はコレだ!

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最近流行のこういう画像。どうやって作っているんだろう。わからないから自分で作った。

お題「トイレ本」

 

三番勝負、第二番

【五秒でわかる三番勝負】~前回までのおさらい~

 前回の死闘を知らぬ人のために五秒だけ説明しよう。

 

全てはここから始まった。

突然ですが、この度三番勝負をすることになりました。

3つのお題を決めて記事を書き、競います。

三番勝負、やりますよ

ルールは簡単。

自分たちでお題を決めてそれに沿った記事を書く。

どちらがより面白い記事を書けるか、周囲の反響を得られるか。

ただそれだけを競う。

 

対戦相手とは誰なのか。

てながあしなが(id:bookpotato

である。

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彼は僕の大学の友人であり、多いときは月に70冊の本を読む怪物である。

相手にとって不足はない。

ちなみに手足はほんとに長い。

 

そうして戦いの火蓋は切って落とされた...。

 

迎えた第一番「無人島に持っていきたい本

www.raku-book.com

 

戦いは予想以上の激しさを見せ、お互いのアクセス数を爆上げしたのみならず、他のブログでも取り上げていただくことにもなり、また、このブログが大学を中心とする様々な友人に晒される運びとなった。

それでも最後までお互いに譲らない。譲らないから勝敗が付かない。

結局そこについては有耶無耶なまま、第二番を迎えることとなったのである...。

 

二人の前に立ちはだかる次なるお題とは...。

【五秒でわかる三番勝負】~終~

 

 

 

トイレ本...それは、全ての読書家にとって永遠の課題である。

 

三度の飯より本が好きな読書家は、こんなことを考えているはずである。

 

「本が...読みたい...トイレの中でも...。」

 

ちなみに僕は三度の飯も好きである。

 

「トイレ本」ダービー

なんと今回、3冊もの本が「トイレ本」に名乗りを上げてくれた。

順に見ていこう。

 

『通勤電車でよむ詩集』小池昌代 編

通勤電車でよむ詩集 (生活人新書)

通勤電車でよむ詩集 (生活人新書)

 

 新書大賞9位にも輝いたことがある新書。「詩をよむ」ことから離れている人にお勧めしたい作品。

 

 『いっしょにいて楽しい人の話のネタ帳』

いっしょにいて楽しい人の話のネタ帳 (できる大人の大全シリーズ)

いっしょにいて楽しい人の話のネタ帳 (できる大人の大全シリーズ)

 

 雑学・豆知識に飢えていた頃、泊まれる本屋BOOK AND BEDで出会った本。一つのトピックスは非常に短いが、数え切れないほどの雑学が収められている。

 

 『こころの処方箋』河合隼雄

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

 

知る人ぞ知る心理学者、河合隼雄氏のエッセイ集。「処方箋」というタイトル通り、悩める読者の心をスッと楽にする隼雄氏の金言が並ぶ。

 

今回は、独自の評価基準を設け、3作の中から個人的「トイレ本」王者を決める。

*以下、3冊を詩集、ネタ帳、処方箋と省略して記す。

 

短さ

「トイレ本」にとって生命線となりうるのは、一つの話さの短さである。

余程のトイレ好きでない限り、人がトイレに滞在する時間など知れているからである。

短い時間に完結できる、それが真のトイレ本の条件となる。

 

詩集  ★★★★☆

一つの詩を読むのにかかる時間は30秒から1分ほど。長めの滞在であれば問題なく一作品を楽しむことができる。

 

ネタ帳 ★★★★★

一つのトピックスを読むのにかかる時間は驚異の15〜30秒。目にも留まらぬ速さで他の追随を許さない。その短さでしっかりと面白いのも高評価である。

 

処方箋 ★★★☆☆

一つの話を読むのにかかるのは1~2分。一般的な書籍に比べればかなり短いが、今回は相手が悪かったか。

 

スッキリさ

こちらも言うまでもなく、「トイレ本」に必要不可欠な要素である。

トイレといえばスッキリする場所。

その空間で読む本は、スッキリしていなくてはならない。当然のことである。

 

詩集 ★★☆☆☆

詩というものは元来、すっきりと理解できないところに良さがある。よくわからない、なにが言いたいんだ、そんな感想を持っているうちは詩を楽しむことはできないのかもしれない。

ところどころ意味のわからない詩が入っているので評価が下がる。編者の解説もやっぱりポエミーで読めば読むほどわからなくなる。

 

ネタ帳 ★★★★☆

ところどころ文章が拙い部分があるものの、それを雑学の面白さが補って有り余る。

今まで見て見ぬ振りをしてきた謎が解けた時、スッキリさに心踊る。

 

処方箋 ★★★★★

やはり、心理的な要素でいえば『こころの処方箋』に軍配が挙がる。

人を憎ましく思った時、自分が信じられなくなった時、その心をスッキリと解き放つには、この本を読むのが一番なのである。

 

万人受け

忘れてはならないことがある。

トイレとは、他人も使うのである。

家族がいればそれらの人が、たとえ一人暮らしでも友人がトイレを借りることもあるだろう。一人暮らしで家族も友人も来ないという人は知らない。

それらの人物がトイレ本を見て、どう思うか。

僕は重要だと思う。

 

詩集 ★★★☆☆

非常に際どい。

詩をよむという文学チックな趣味に大いに賛同してくれる友人もいるだろうし、その本を見てそっと家から立ち去る者もいるかもしれない。

少なくとも、トイレ本の持ち主が黒髪の乙女であれば許されるが、元運動部の男子大学生が詩集を見せびらかすのは非常に危険であると理解している。

 

ネタ帳 ★★★★☆

この本のもう一つの良いところは、分野がものすごく広く、かつカテゴリ分けが豊富なので、読みたい分野をすぐに読めることである。利用者がふと本書を手に取り、好みのページを見つけてくれる可能性は高い。

 

処方箋 ★★☆☆☆

危ない。

特に家族がこれを見たら、間違いなく心配するだろう。

 

結果発表

厳正なる審査の結果、

 

『いっしょにいて楽しい人の話のネタ帳』

 

を「トイレ本」に認定することとした。

日本全国のあらゆるトイレに、この本が設置される日が来ることがこのブログの新たな野望となった。

 

雑学の本

雑学系の本は、非常に楽しい。

僕は現在、2017年に読んだ本が170冊を超え、年間200冊が見えてきた(250冊が目標だったことは誰にも言わない)

それだけ本を読んできてわかったことがある。

 

本を読むと、話の幅が大きく広がる。

 

小説にしても、ある程度有名な作家の作品は読んできたから、〇〇が好き!と言われれば議論できる。

あまり小説を読まない友人にいろんな本を勧めることもできるようになった。

話の幅が広がったのである。

 

教養書に関していえば、生活の場において知識をひけらかすことができるようになった。もちろん、それによって疎まれていることも感じるが、話の幅が広がったことに変わりはない。

 

雑学の本は、いわば話の幅を広げるのに特化した本だ。

その類の本を一冊読むだけでも、初対面の人を言い負かすだけの展開力を身につけることができるだろう。

 

話は変わる。

昔、「トリビアの泉」という番組が流行ったのを覚えているだろうか。

なぜあの番組が人気だったか。

あらたな知識を得ることは、人間にとって幸福なんだと思う。

 

「明日使えるムダ知識」

雑学本をトイレに。

 

今回の対戦記事↓

ためになるジョーク本 ~三番勝負 その一 トイレ本~ - 名大生の稀覯本日記

 

マイお題作成

マイお題、作成いたしました。

お題「トイレ本」

今までより気軽に参加できるようになった(はず)なので、皆さんからの飛び入り参加、お待ちしております!!