楽 books -大学生の書評ブログ-

2017年7月から、はてなブログで書評を書き始めました。書評と言っても本の紹介や読書に関する日常程度です。

"平和を守れ"と言うけれど 『カエルの楽園』百田尚樹

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平和とは

 

僕が平和について考えたとき

*今日は少しだけトゲのある記事になります。あくまで個人的な意見ですので悪しからず。

 

憲法改正のこと

「平和」について考えるとき、僕はとあるテレビ番組を思い出します。

 

当時僕は高校生。世間では安倍政権の憲法改正問題ついて騒がれていました。

 

そのテレビ番組は、憲法改正の是非をコメンテーターが話し合うものでした。

憲法改正反対のデモの様子などを見ていた僕は、てっきりここでも安倍政権の批判が飛び出すと思っていたのですが、意外なことに、ほとんどのコメンテーターが「憲法改正は当然必要だ」と述べていていました。

たった一人、おばさんだけがやたらうるさく、「こんなに素晴らしい平和憲法を改正しろだなんて!おかしい!みんなどうしちゃったの!」とヒステリックになっていたのも印象的です。

 

僕はそれを見て、ハッとしました。目が覚めたと言ってもいい。

 

なぜ今まで、日本はこのままじっとしていれば平和が続くと思っていたのだろうか。

これからも平和が続くとは限らない。自分の身を自分で守る力を持とうとしないのは危険なのではないか?

 

10年前にこんなことを言っていたらあまり理解されないかもしれませんが、今なら共感してくれる人も多いのではないでしょうか。

 

北●鮮のこと

最近は近くの国からミサイルが飛んでくるようになりました。

万が一のシステムトラブルがあれば、日本の国土に落ちてくる可能性もあるのです。

例えば、そういったとんでもない事故があって、にも関わらずあの国がミサイル実験を続行するようなことがあったとしましょう。今の日本にできるのは、「実験をやめてくれ」と要請することだけです。

そしてまた、同じような事故が起こるかもしれない。或いは意図的に・・・

 

アメリカのこと

はたまたアメリカでは、トランプが大統領に就任しました。

オバマ政権の時代から、アメリカは「世界の警察」を降りる、と宣言してきましたが実質的には実行されなかった。

しかしアメリカファーストを掲げるトランプ大統領は、本当に「世界の警察」を辞めるかもしれない。つまり、今まで世界の秩序を保つリーダーとして活躍してきたアメリカが、「どことどこが争おうとアメリカに迷惑かからなければいいよ」というスタンスになる。

 

日本でも、現在沖縄を中心に配備されている在日米軍がいなくなるかもしれません。

 

在日米軍がいなくなる?良いことじゃないか!」と思った方は考えてみてください。アメリカ軍がいなくなったら日本は丸腰です。そして憲法9条がある限り、周辺国を牽制するだけの力を持つこともできない。

ちょっと、怖くないですか?

 

"平和を守れ"と言うけれど

何も憲法9条を無くせなどと激しいことは言いません。

でも、

平和を守るって一体どういうことなんでしょうか。

 

『カエルの楽園』 百田尚樹

カエルの楽園 (新潮文庫)

カエルの楽園 (新潮文庫)

 
概要

 単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。

ー文庫版より

 物語の主人公はカエル。その名もソクラテス。どことなくポップな雰囲気の漂う設定ですが、内容は極めてシリアス。

 

多種のカエルの侵略に遭い、故郷を追われたアマガエルたちは、険しい旅の末に遂にカエルの楽園へとたどり着く。

そこでは、カエルたちは外敵からの攻撃を免れ、争いのない平和な生活をおこなっていた。そこに住むツチガエルたちは、娯楽に勤しみ、互いを愛しながら気楽に生活していたのである。

一方で、命の危険を感じなくなったツチガエルたちは、繁殖を怠り、深刻な高齢化社会を迎えていた。

これら平和な国の根底を支えているのは、カエルたちが「三戒」を守ることにある。と考えられていた。

 

もうお分かりでしょう。

この小説の中の、カエルの楽園とは、日本のことです。

そして「三戒」とは、憲法九条のこと。

 

この国の平和は「三戒」のおかげであると盲信する彼らに、どんな未来が待ち受けるか。それは、読者様自身の目で確かめてください。

 

見どころ

この作品を読んで何を感じるかは人それぞれだと思うので、「見どころ」と称するのは違う気がしますが、どうせ読むなら意識してもらいたいな、と思うポイントがあります。

あなたは今、どの立場にいるのか。

 

この作品を読んだ大半の人は、こんな未来になったらどうしよう。とプルプルするはずです。でもそれで終わってはいけない。自分が本作品の中にいたら、どの立場の人々にあたるだろうか、と想像するのです。大切なのは当事者意識。もう他人事ではないので。

 

それともう一つ。

声が大きい人たちが必ず正しいわけではない。

 

これは作品を読めば、おのずと感じることであると思います。

そして、作品内でのモヤモヤをそこで終わらせるのではなく、現実世界でも生かしてほしい。現代日本において声の大きい、マスコミやインターネットでの意見が本当に正しいとは限りません。

月並みですが、物事はすべて冷静に、本当に正しいのかを見極めていくことが大切なんだと思います。

 

選挙に行こう

傍観するだけでなく、自分の頭で考える必要がある。

もっと言えば、考えたことを実行に移す必要があります。

 

衆議院選挙 10.22(日)

期日前投票もできますよ。

 

日本の未来を考え、行動しましょう。