愛すべき地元 『名古屋はヤバイ』 矢野新一
日本第3の都市なのに圧倒的不人気の理由とは!?
日本一の嫌われ都市
2016年、「最も魅力に欠ける都市」「買い物や遊びに行きたくない都市」なるランキングがあったことをご存知か。
そのランキングで、どちらもぶっちぎりで第1位に輝いた都市があることをご存知か。
このランキングは、名古屋市観光文化交流局が、札幌市、東京23区、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市の住民に対して行った『都市ブランド・イメージ調査』による結果である。
そして、そこで不名誉な賞を賜ったのが、我らが地元、名古屋である。
まあ、結果は見えていた。対抗馬は強豪ぞろいだし、名古屋民は、名古屋がいかに魅力に欠けるかを知っている。
だから結果を見ても、「でしょうね」としか思わなかった。
先日、丸善にこんな本が平積みされていた。
『名古屋はヤバイ』 矢野新一
タイトルだけでは何がやばいのかわからない。帯を見る必要がある。
セコイ、パクる
魅力のなさ、すべて書く
見栄っぱり
実は日本一の嫌われ都市
たで!?
いや、そこまで言うか笑
...事実だから仕方ないか。
中身はこんな感じ
第1章 名古屋(人)はなぜ嫌われるのか
第2章 名古屋の歴史と、名古屋人の一生
第3章 驚愕の名古屋あるある
第4章 それでも実はすごい名古屋
第5章 世界の名古屋として羽ばたくために
順に見ていきましょう。
第1章 名古屋(人)はなぜ嫌われるのか
いきなり衝撃が走ります。
嫌われてるのって、名古屋という地域だけでなく僕たちもですか?
自分たちが当たり前だと思っていることが、他の地域では異なっていたりして、それが相手をイラつかせていたかもと思うと少し怖いですね。
特に、矢野さんは散々名古屋人はケチだ。と罵りますが、本当にそうなのかな。あまり自覚がありませんが他県の人と比べてないので自分がケチでないとも言い切れない、、
第2章 名古屋の歴史と名古屋人の一生
これは、自分の父親世代の話かなという感じがしました。
そう思うと、名古屋の雰囲気も世代交代によって変わりつつあるのかも
第3章 驚愕の名古屋あるある
これはもう、何が驚愕なのかわかりません。
特に、味噌を何にでもかけると咎められていますが、こちらからしたら味噌のない生活が理解できない。味噌のついてないおでんなんて食べられたもんじゃないです。
第4章 それでも実はすごい名古屋
特筆すべきは第4章。矢野さんが必死に名古屋をフォローしてくれる!
...はずでした。
おそらく矢野さんには悪気はなく、名古屋のすごい点やいい所を書いてくれているのですが...
そこに書いてあることが軒並み大したことない笑
家康の教えが引き継がれている、なんかは謎理論だし、
フィギュアスケートが強いことは一般市民とは毛ほども関係ありません。
観光スポットランキングは目を覆いたくなるレベルの低さでした。
第5章 世界の名古屋として羽ばたくために
著者の矢野新一さんがマーケティング・コンサルタントということもあり、この章は名古屋へのアドバイス。
特に具体的な話は出てこなかったし、少なくとも市民が個人レベルでできることはなかったです。
要するに、どうあがいても名古屋は名古屋ってことでしょうか笑
やっぱり名古屋はヤバかった
名古屋で生まれ育って、他県に比べて観光的な魅力が少ないことは薄々感じていました。
しかしやはり、適正な評価は一旦その場から離れて、遠くから見つめないといけませんね。
それこそ、先日記事に書いた、旅をする意味と同じだと思います。
で、地域に関する本を読んで、周囲の意見を集めて見た結果、
やっぱり名古屋はヤバかった。