『古事記』がめちゃんこおもしろかったから読んでみて欲しい
民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる。
ーアーノルド・J・トインピー
伊勢に来ています
こんにちは
突然ですが僕は今、伊勢に来ています。
コシのない柔らかい食感に甘い醤油が絶妙で無限に食べられそうでした。
伊勢神宮にも参拝しました。
休日ともあり、たくさんの方が参拝していました。
どうせ来るなら伊勢神宮の歴史とか、天照大御神についてとか勉強しとけばよかったなーと思いました。
旅館に着きました
旅館に着いて一休み。
あることに気がつきました。
...『古事記』がある。
部屋にポツンと、古事記の現代語訳が置かれていました。
まえがきに書いてありましたが、どうやら少し前にあった伊勢志摩サミットに先立って、ホテルや旅館の全室に古事記を置こう、というプロジェクトがあったようです。
なぜ古事記かというと
です。
おそらく、宿泊客の9割5分はスルーすると思いますが、僕は嬉々として飛びつきました。
『古事記 現代語訳』 古事記普及委員会
結論から言うと、めちゃくちゃおもしろかった。
様々な漫画にオリジナルとして引き合いに出されるだけあって、1300年前に書かれたとは思えない構成の深さがあります。
もちろん伝説でありフィクションではあるのだけど、そのへんの小説とはスケールが違う。
日本創設に関わる、壮大な物語。ワクワクが止まらない。
人名(神名)はスルーでOK
古事記のなかには、想像絶する数の神様が出て来ます。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)あたりは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
『古事記』ではとんでもない数の神様が次から次へと湧いてきます。
「はじめに」で竹田恒泰さんがアドバイスして下さっていますが、基本的に人名は覚えようとしなくていい。というか無理。
個々の名前を意識せず、物語だけ追うようにするだけで圧倒的に読みやすくなりました。
日本人なら読むべき
新渡戸稲造は、西洋人から「うちの国の道徳心の基準は宗教(キリスト教)だけど、宗教を持たない日本人にとって道徳心の基準は何なのか」と質問されて「武士道」を著したと言われています。
道徳心の基準とは少し違いますが、『古事記』に描かれる伝説も、日本人の血に混じる伝統の一つであるはず。
日本人なら読まなきゃ!
こういうのはきっかけ次第だと思う。
僕は今日偶然旅館で出会ったことがきっかけでした。
みなさんの中に一人でもこの記事がきっかけで『古事記』を読んでみてくれたら嬉しいです。