楽 books

名古屋の大学生です。本の紹介中心です。

『教育力』 齋藤孝

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人は多かれ少なかれ、「教育欲」を持っている。

 

 

僕は現在、とある塾でアルバイトをしています。

人に何かを教えること、更には僕との関わりを通して、生徒が変化・成長してくれること。めちゃくちゃやりがいあります。

 

自分の力で誰かを変えたい!

 

そんな「教育欲」の虜になっている僕ですが、

どうすれば生徒の心に響く教育ができるのか、

そのヒントとなる一冊に出会いました。

 

『教育力』 齋藤孝

 

*この先本の内容に触れますが、僕の解釈や感想も入り混じっているので、しっかり読みたい方は直接本を読んでください!

 

『声に出して読みたい日本語』シリーズなどで有名な、齋藤孝先生の新書です。

教育界では有名な本なので、学校の先生など教育関係の仕事に就いている人は読んだことがあるかもしれません。

先に言っておくと、この本、教育に関わりがない人が読んでも目から鱗であること間違いなし。

というのも、人とコミュニケーションを取る上で大切なことが盛りだくさんだからです。

 

あこがれ力

 

本の中で最初にキーワードとして挙がるのが「あこがれ力」

 

ちょっと思い出してみてください。

学生時代「この先生の言うことは聞かなきゃ」と感じる先生が一人くらいはいましたよね?

その感情の根源には先生への憧れがあったはずです。(人によっては恐怖かもしれませんが)

憧れの人の言葉というものは、内容に関わらず不思議と心に響いてくるもの。

これを名づけて「あこがれ力」

 

大切なのはここからですね。

 

どうすれば生徒から憧れてもらえるか。

 

本の中では、その方法が的確かつ情熱的に述べられています。

この部分はぜひ、齋藤先生の言葉でお楽しみください。

 

教育という仕事ははかない

 

人を教え育てたい、そんな魅力に憑りつかれ、本書に飛びついた僕ですが、

やはり教育に携わることは大変です。

 

これまで学校や大学で教鞭を取ってきた齋藤先生は「はかない」という言葉で表現しています。

 

僕も先日教育実習に行ってきましたが、特筆すべきはそのエネルギーの消費量です。

1回の授業を行うために、何時間もの準備を要します。

更に授業中も、とてつもなく体力を使います。僕は授業中汗が止まらず、生徒や周りの先生に心配をお掛けしました。

 

これだけのエネルギーを使いますが、

それが生徒にちゃんと伝わるとは限りません。

 

まさしく「はかない」

 

たとえ伝わっていたとしても、生徒の側からそのことに対して感謝を伝えてもらえることなんてほとんどない。(その点教育実習生は生徒からの待遇が良いので心行くまで楽しみました)

 

そのはかなさに苦しめられながら、何が教師を突き動かしていくのか

ぜひこれも直接読んで感じてみてください。

 

教育を通して人と関わる

 

「なんで正しいことを言ってるのにこいつは言うことを聞かないんだ」

僕はたまに思うことがあります。

どんな人も似たようなイライラに直面したことがあるのではないでしょうか。

 

人と関わっていると、その人の間違いを正したり、良い方向に導いてあげたくなることがあります。

それはまさしく教育です。

 

相手の心に響くコミュニケーションを行う。

簡単そうで難しいです。

 

ちなみに全然関係ありませんが、齋藤先生はテレビ等だと物腰の柔らかいおじさんといった印象ですが、文章はかなり厳格で情熱的です。心して読んでください。

 

教育力 (岩波新書)

教育力 (岩波新書)